オンラインカジノとインカジの違いとは?

オンラインカジノをプレイしたことがある人なら『インカジ』という言葉を聞いたことがあるはずです。

しかしインカジは摘発や逮捕されるケースが多いですが、オンラインカジノは今まで摘発されたのは数件しかありませんし結果的に不起訴でした。

今回はオンラインカジノとインカジの違い、なぜインカジは逮捕されるのかなどについて解説していきます。

オンラインカジノとは!?

インカジとの比較をする前に、まずオンラインカジノに追いて復習しておきましょう。

オンラインカジノは、ラスぺガスやシンガポールなどといった本場のカジノをインターネットを通じて遊べるカジノのことを指します。なので、実店舗はなく[あくまでもインターネット経由で]楽しむカジノのことです。

後述する「違いについて」でも記載していますが、ほとんどのオンラインカジノサイトはライセンスを取得した海外の会社が合法的に運営しています。

ライセンスを取得するにもお金がかかりますし、定期的に支払っていかなければならないので資金力がある会社しか運営できません。ですので、カジノをプレイして勝ったお金が支払われないという心配は不要!

オンラインカジノの仕組み

オンラインカジノは運営している会社だけでなく、ゲームを提供しているソフトウェア会社や公平性が保たれているかを監査する第三者の機関・海外サイトへの入出金をスムーズに行うための決済会社・ライセンスを発行している国・そしてプレイヤーの私たち、と6つで構成されているのがオンラインカジノの仕組みです。

運営が一方的に有利になる仕組みでは無いので、プレイヤーが損をするようなイカサマがされている‥ということもあり得ないです。これを踏まえて、以下のインカジと比べてみましょう。

インカジは信用できない

インカジとは何!?稼げるの

比べてみるも何も、信用できないと断言しちゃいましたが(笑)。オンラインカジノと違って、インカジは信用できないことを最初に言わせて下さい。犯罪に加担するようなことは当サイトとしても推奨したくないので‥。

ネットカフェを装ってカジノも楽しめるとしているところも、インカジです。

ゲームのように楽しむだけなら良いんじゃないの?と思いがちですが、インカジはお店とお客が直接金銭の取引をします。賭け麻雀を行う雀荘と同じ感じですね。まずこの段階で、賭博しているとみなされてアウトです。

また、このまま読み進めて頂くと分かりますが‥インカジの運営元は反社会組織です。オンラインカジノのようにライセンスなんて当然取得していることはありません。

もしインカジ(裏カジノ)でプレイして勝ったとしても‥勝った分をきちんと払い戻してくれる可能性は、ほぼ0。勝ったのに支払われない!と警察に言おうとしても、違法店舗でプレイしていることが仇となるだけで取り入ってくれません。

ライセンスが無いオンラインカジノもインカジと同じ

ライセンスだけの視点でいえば、ある→オンラインカジノ・ない→インカジでしたが[ライセンスが無いオンラインカジノ]も危険です。ライセンスが無いので、監査機関からのチェックも無く胴元に有利なように運営されているからです。

すべてのオンラインカジノがライセンスを取得しているけではないので、オンラインカジノだから全て安心とは言えないんです。難しいところですね‥しかしこれは、カジノサイトのホームページを見ればライセンスの有無はすぐに判別できるので問題ないです。

インカジとは!?更にインカジを詳しく知ろう

インカジとオンラインカジノの違い

インカジとはインターネットカジノの略称のことです。しかし日本では意味合いが違います。

むしろ裏カジノ的意味合いで使われていることが多いです。

イメージとしてはインターネットカジノ≒(同じでない)オンラインカジノという感じで、それとは別な意味でインカジは陰湿な意味合いで使用され裏カジノとも呼ばれているわけです。

インカジとオンラインカジノとの違いについて

インカジとオンラインカジノとの最大の違いは『ライセンス』の有無です。

ライセンスはその国が発効する営業許可証のようなものです。特にマルタ共和国が発効するライセンスは価値があるとされていて、同時に審査が非常に厳しいこともあり、持っているだけで信頼性があると思われますね。

ベラジョンカジノなどの日本でも有名なオンラインカジノはライセンスを取得しています。

インカジにはそれがなく、サイトのどこを見てもライセンス取得の文言がありません。ひどい場合だと、ライセンス取得を偽装しているサイトもあります。多くのインカジはお店にお客を集めてプログラムを改変したインターネットカジノやスロット、バカラなどに実際にお金を賭けて遊ばせます。

インカジで遊べるゲームってどんなものがある?

 

インカジで遊べるゲームは運営主体によって変わってきますが、その多くが改造型スロットマシーン(回胴式や本場のカジノスロットも含む)やバカラ、ポーカー、ルーレットなどが挙げられます。

特にバカラはシンプルなので外せないほど利用客からの人気が高いようです。

 

インカジの換金率等について

気になるのがココですよね。

オンラインカジノと違ってインカジでは独自の換金ルールが存在します。

例えば、1日の賭博における出金上限が200万円までと定めるところがあるとすれば、ルーレットで勝ち続けても支払われるお金が200万円ということになります。

つまり、250万円使っても200万円しか支払わないということですよ。

どう考えても胴元が勝つわかりやすい仕組みです。

レートもバカみたく高く設定されていることも特徴的で、中には最低でも50万円使わないと換金すら認めない運営をしているところもあるので、そこまでしてでも利用するお客さんが現実にはいるのです。

インカジは一般人があまり立ち寄らない場所によくある?

繁華街のはずれにあるインカジ

インカジが多く点在しているのは東京や大阪をはじめ、仙台、福岡、札幌など政令指定都市によくみられます。

インカジは人通りが激しいところに事務所などを構えず、わりと裏通りのさびれた店や住宅街などのマンションの一室、半分廃墟と化した雑居ビルの一角などで運営されていることが多いです。

間違っても警察署の近くで運営してはいないでしょう。その理由は下記にて記すことになります。

オンラインカジノとインカジ、どっちが勝てる?!

 

インカジは信用できないのと分かった以上プレイする人は、まず居ないでしょうが‥オンラインカジノとどっちが勝てるか比べてみましょう。

勝てる勝てないは、控除率(還元率)である程度判断できます。

オンラインカジノの控除率は5~10%(還元率が90~95%)なので、かなりプレイヤーにとって勝ちやすいギャンブルなんです!この控除率が低いほ還元率が大きいので=勝ちやすいとなります。

インカジは勝てないし高リスク

反対に、インカジはどうでしょうか。控除率自体が存在しません。信用できない項目でも書きましたが、運営元が違法グループである以上お客に還元するなんてことは一切考えません。

大事なのは自分たちの利益のみ!どちらが勝てる?のは、一目瞭然ですね。

勝てないし高リスク。プレイする意味がありません。高リスクについては、以下の法的にアウト!?を読めばさらに納得するはずです。

インカジは法的にアウト!?それに運営主体は…

2017年に大阪の繁華街ミナミで実際にインカジが摘発され、その店の店長や運営者、利用客の一部の人も逮捕されていました。

彼らはインターネットカジノサイトを利用してゲームをさせて賭博をさせているから逮捕ということでした。

どのような法律で摘発され、運営している人とはどんな人なのでしょうか?

暴力団などの反社会的組織が運営している

インカジは主に暴力団や詐欺グループなどが運営していることが多く、その時点で法律に触れてもおかしくはありませんが…。

彼らは利益が欲しいのです。

それ故に高い換金率をうたっていても、制約が多々あるので実際にはオンラインカジノよりも『稼ぎにくい』と思われます。

賭博罪にモロに抵触している

賭博罪については下記に記しております。

ここでは賭博場を開いて、実際に一部の利用客に『直接』換金させているわけでありまして、それでモロに法律に引っかかってしまい摘発の対象になるわけです。

日本でこんな行為をすれば、隠しカメラなどの証拠を警察に提供すれば一発レッドカードですよ。

『キャッチー』には要注意!

もしこういった声をかけられたら気をつけましょう。

「お兄さん、スロットいかが?勝ちやすいですよ。」「新感覚のギャンブル楽しんでいきませんか?」とか「今ならプレイ資金5000円プレゼントしますよ、やってみませんか?」など甘いうたい文句で客を引き寄せるキャッチーが大都市ではウヨウヨいます。

実際に日本で認められている競馬や競輪で夏のボーナスを突っ込むほど大負けした後に、こういった声をかけられてやけになって勝負する、といった甘い誘惑に負けることは絶対にないようにしなければなりません。

ついて行ってたまたま警察の摘発現場に鉢合わせしたら、逮捕されてしまい人生終わってしまうかもしれないのですから。

インカジの実態・仕組みとは

インカジは、・胴元が儲かる仕組みで成り立っており・人気(ひとけ)のない場所で隠れて営業しているところがほとんどで‥信用できないところでしたね。インカジ店舗で遊ぶこと自体、賭博罪にあたる可能性が大いにあるため高リスクであることも分かりました。

あるサイトで渋谷にあるインカジに行ったブログ?を見つけたので、ここでインカジの実態・仕組みと題して『実際にどんなところなのか』を紹介します。きっと読むと、より「行くのは微妙だな」と思うはずです。

看板もなく、場所はマンションの一室

この人たちはキャッチ―に声を掛けられ「ギャンブルがあるか」聞いて、連れていかれました。しかしここは看板もなく古びたゲーセンのようなところで、スロットが数台。キャッチ―が部屋にいる人に電話をかけてドアを開ける仕組みのため、自力で行くのは難しそうですね。

何万か回しても出なかったので、違う店へ‥そこは洗濯物まで干してあるようなごく普通のマンションの一室。

その中でバカラが1台のみ‥考えるだけで違和感がありますね。インカジと聞くと、何か怖いお兄さんが出てきそうなイメージが強いですが‥この人たちはごくごく普通のサラリーマン風の人だったみたいです。

インカジの遊び方―パチスロとの違い

実店舗のパチスロ店のように、直接台にお金を入れて‥回します。ここまではパチスロと同じですね。実際のパチスロはパチンコ玉などに換えて→景品に交換するので三店方式と言って(直接換金しない)システムを採用しています。

しかし、インカジでは帰る時に店員に言って‥残った分(クレジット)を直接換金してもらうシステムなんです。

お店内で店員が直接換金=賭博していることになりますね。なぜインカジが法的にアウトで、賭博罪が適用されるのか・・これで完全に違法なのが分かります。

インカジで逮捕された事例

 

ミナミで実際のインカジが摘発されました。店長など経営陣はもちろん、ユーザーまでも逮捕されたわけですが‥一体どのように営業していたのでしょうか。

どうやら「インターネットカフェ」を装ってカジノで遊べるようにしていたとのこと。店名は、“ビッグボム”とカジノっぽくないのでお客さんも分からなかったんでしょう。お店内で換金も直接できるようにしていたのが、(摘発の)決め手になったようですね。

インカジでプレイしたら適用される罪

賭博罪の他にも、違う罪が適用されることも知っておきましょう。それは、賭博場を開帳し利益を図った者に対しての賭博場開帳図利罪です。3か月以上5年以下の懲役で、悪質なほど長い懲役が科せられます。これはつまり運営元ですね。

プレイヤーには、賭博罪として<単純賭博罪(賭博をした者は50万円以下の罰金)>と<常習賭博罪(常習として賭博をした者は三年以下の懲役)>のどちらかが適用されます。

常習賭博罪は余程のことが無い限り適用はされないでしょう。単純賭博罪は懲役制ではないので、罰金を支払えば釈放はされます。お金を払って釈放できるならいいや!なんて思わずに、インカジには関わらない方が良いです。

プレイヤーも知らなかったでは済まないし、泣き寝入りもできない

インターネットカフェのようだったので入ったらカジノができるところだった‥カジノができるなんて知らなかった!と言えないのが、怖いところです。賭博罪で摘発する時は、運営元とプレイヤーが同時なので知らなかったという言い訳は通用しないのです。

また、勝ってもそのお金を巻き上げられる可能性もあります。ただでさえ違法運営なのに、きちんとプレイヤーに還元すると思えないですよね。お客も違法なところでプレイしているので、警察には被害届を出せずに泣き寝入り状態です。

強盗に遭うかも!?

きちんとプレイヤーに還元すると見せかけて、退出した時に強盗するという悪質な手口もあるようです。

当然のことながら、運営元(インカジ)と強盗者はグルなので‥成すすべ無しです。特に大勝ちした時に良くあることみたいですね。これだけ言ってもインカジをプレイしたいと思いますか?本当に危険で、手を出さないに越したことはないことが良く理解できると思います。

インカジのメリットとは?

完全な違法と分かった以上、わざわざリスクを冒してまでインカジを楽しもうとする人はいませんよね。しかしこのようなインカジ=裏カジ店は、摘発されていないだけで沢山存在しているのも事実です。つまり、インカジに足を運ぶ人がいるからこそ成り立っているとも言えます。

インカジに行くメリットについて調べてみました。

・オンラインカジノのように入出金に手間がかからない‥オンラインカジノはクレジットカードや決済サービスを使わないと入金できないですが、インカジは台に直接お金を入れますし換金も店員がしてくれます。

・食べたり飲んだりできる‥先ほどの実態で書いたお店は、飲み物や軽食などがサービスで提供された模様。

うーん‥これだけのメリットしかないならば行く価値はあまり無い気が。

オンラインカジノで充分なような‥ただ、インカジ店によってはライブディーラーも在籍し本場さながらのカジノを味わえるようにしているところもあるようなので、こういったところに惹かれるのかもしれませんね。

インカジとオンカジ(オンラインカジノ)における賭博罪適用の争点

インカジとオンカジで賭博罪における適用の争点を考察してみました。
まず賭博罪について紹介しておきます。

第185条
賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。

第186条
1 常習として賭博をした者は、3年以下の懲役に処する。
2 賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

引用元:web六法全書 | 刑法 2編23章 賭博及び富くじに関する罪

『日本』で賭博しているのかどうか

賭博罪適用の目安としては『日本』で賭博行為をしているかどうかにもよります。

ただ一部法律で保護されている競馬や競輪は対象外で、パチンコ・パチスロは法律の網目を掻い潜って三店方式をいうやり方で規制を逃れています。
正直パチンコなどは法改正して抜け穴を閉じてしまえばインカジのように摘発は可能ですがね…。

わかりやすく言うと、摘発される事例としては1,000円で1チップだとして10チップまで増やし換金する時に10%頭をはぎ、9,000円で戻ってきたとします。
その行為自体がアウトということになるわけです。

現状インカジはアウト、オンカジはセーフ?

上記の例をかんがみても、インカジは100%アウトです。しかしオンカジは100%セーフというわけではありません。

実際に京都府警がオンラインカジノで遊んでいたユーザーをクレジットカードなどの情報履歴から賭博罪として逮捕したわけです。
ただ、結果的には不起訴になりました。

不起訴になった要因としては、必要的共犯の論点の有無や海外の合法的ライセンスを取得しているサイトでオンラインカジノをプレイしたといった公判が持つかどうかあいまいだったためとされています。

日本人がアメリカでカジノの本場ラスベガスでカジノをしても罰せられないのに、同じアメリカにサーバー拠点を置くオンラインカジノサイトで日本にいながらカジノを楽しめば逮捕される!?といった矛盾が法を解釈する人によっていまだに生じている状態といえます。